こんにちは、こえじまです。
コールドリーディングって知ってますか?
よく占い師なんかが使っている、相手の心が読めるかのように振る舞うためのトーク術です。(本物の占い師はもちろんそんなの使っていません。本物がいればですが。)
コールドリーディングの名著と言われている、イアン・ローランドの「コールド・リーディング―人の心を一瞬でつかむ技術」を読んだので日常に活かせそうな部分をまとめてみます。
コールド・リーディング―人の心を一瞬でつかむ技術とは
この本では、サイキック(超能力者)が過去現在未来をズバリ言い当てることの種明かしがされています。
超能力者と言うと大げさですが、この中には、タロット占い師、手相占い師、霊能力者、占星術師などが含まれます。
このようなサイキック達に騙されないための手法を学ぶという意味でこの本はとても有益です。
しかし、サイキックの手法について学びたいのではなく、「コールドリーディングという技術を知って日常生活や仕事に使いたいんだ!」という人には不向きです。
確かに今後サイキックに騙される確率はグッと下がった気がします。知ってるのと知らないのとでは大違いですからね。
ただ、サイキックについて興味が無くて、日常に活かせるコールドリーディングを学びたいのならこの本はオススメしません。何か別の本を読んだほうが良いかと思います。この本結構分厚いし、骨太だから読むのに時間かかるし。
日常に活かせるコールドリーディング
サイキックに興味が無い人にはあまり役立たないのですが、その中でも、これは日常に使えそうだと思った技法がいくつかあったのでその中の4つを厳選してお伝えします。
虹色の戦略
あなたは他人に対してとても誠実です。たいていはそうなのですが、振り返ってふと考えてみると、その時の状況次第で相手を騙してやろうと考えることもあります。
と言えば、「誠実だが、時には不誠実だ」と言っているのと同義で、正反対のことを同時に言っています。
このように虹色の戦略とは、相手の性格について言い当てる際に、全く逆のことを同時に言う技法です。
常にある一方の性格に偏っている人(この例では誠実)などめったにいないので、この技法はほとんどの人に当てはまります。
ちなみに、これを恋愛に応用した例を考えてみました。
なんとなくだけど、いつもは穏やかで落ち着いていてあんまり取り乱したりしない性格じゃない?そんな気がする。でもストレスが溜まったり、嫌なことがあったりすると誰かに強く当たってしまったりしちゃうんだよね〜。
「いつもは穏やかだけど、ストレスがあった時はそうではなくなることもある」という誰にでもあてはまりそうなことをそれっぽく言ってるだけですが、実際に言われると「そうかも・・・。」と思ってしまうのではないでしょうか。
薄れゆく否定
これは具体例を先に見たほうが分かりやすいと思います。
(初めて会った人に対して)◯◯さんってもしかして営業とか人と接する系の仕事だったり・・・?
このように語尾を濁す技法を薄れゆく否定と言います。
語尾を濁すことで、次のフォーキングという技法が使えます。
フォーキング
フォーキングとは分岐のことです。
薄れゆく否定でもらった回答に応じて2パターンの回答を用意しておきます。
例えば次のように。
(◯◯さんが人とよく接する仕事をしていた場合)だと思いました!人と打ち解けるのが得意そうで、すごく好感が持てる人だったもんですから。
(◯◯さんが人とあまり接しない仕事をしていた場合)違うと思いました!どこか独特の世界観があるというか、人と合わせることだけを考えた仕事なんかしなさそうで魅力的だなと思ったんです。
ポイントは、どちらにしても予想が当たったことにするということです。
※別に営業の人をけなしてるわけではないですよ。あまり良い例が浮かばなかっただけです・・・。
上の例はあまりうまくないかもしれませんが、どちらであっても◯◯さんは自分のことを分かってくれる人だと感じることでしょう。
さらに次の金色に塗って反復するを使えばより効果的になります。
金色に塗って反復する
金色に塗って反復するとは、相手が教えてくれた情報を元に、その情報に元々気付いていたかのように会話を続ける技法です。
これも例を見ましょう。
わたし:◯◯さんってもしかして営業とか人と接する系の仕事だったり・・・?
◯◯さん:いえ、A社で開発現場のチームリーダーをやってます。
わたし:違うと思いました!どこか独特の世界観があるというか。でも、チームリーダーなら人と接することがメインなんじゃないですか?
◯◯さん:ええ、まあそうですね。
わたし:技術職を束ねてまとめあげるような人だと感じてたんですよ〜。
最後のわたしの発言は最初のわたしの発言と全く逆になっていることに気付いたでしょうか。
最初は営業と言ってるのに、最後には技術職だと分かっていたかのように振る舞っています。
前のミスによって得た情報を、本物にして言い直すことが金色に塗って反復するということです。
文章で書くとすぐに矛盾に気づきますが、実際に対面で話す中でこの技法を使われるとなかなか気づけません。
まとめ
他にもウィンウィンゲームとか、セットアップの技法とか日常生活に使えそうな技法がいくつかあります。
ちなみに、金色に塗って反復するの例ではウィンウィンゲームの技法も使っています。
役に立ちそうな技法がたくさんあるのですが、身につけるのにはトライ&エラーを繰り返すことが必要で時間がかかりそうなものばっかりな気がします。
先ほども言いましたが、この本を読み切るのは結構大変(内容が濃すぎて)なので、読むなら心して読みましょう。
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